日本オラクル株式会社様主催のMySQL勉強会に参加してきたんでメモ。主に技術回り以外について。(他の参加者の方が質問してくれた内容も含んでます。)
- DB-Engines Rankingにて、SQL Serverを抜き2位。
今も急上昇中で1位のOracleに迫る勢い - Facebook、Twitter等、大規模アプリの導入実績多数
- シンプルなSQLをたくさん捌く用途には強いが、複雑なSQLを捌く用途には向いてない。
- 5.5以降はwindowsにも、かなり力を入れている(Oracleに吸収される前はWindows向けの開発者が少なかったそうな。)
- XAMPPにパッケージングされたものや、AWSのRDSはサポート対象外
- ストアドプロシージャには今後もあんまり力入れていく予定はない。
- MySQL Workbench便利だよ!
- Oracleに吸収された後のオープンソース活動について
→むしろ、Oracleに買収された後の方が、オープンソースのコミュニティ活動がやりやすくなった。(InnoDB(ストレージエンジン)の開発元を既に買収していたため、連携がやりやすくなったとのこと。)
- 無償版は今後も継続していく?
→無償版にてユーザを広げ、がっつり使うユーザ向けに有償版を提供する考え。(サポート体制は問題なさそう。)
- Oracleとの関係は?
- PostgreSQLとどっちがいいか迷ってるけど…
→Postgreのコミュニティでは、特定の会社や個人の発言力が大きくなりすぎないように制御されている。そのため、誰も踏んだことのないバグを踏んでしまったとしても、即座に修正される可能性は極めて低い。(個人や少数の意見がタイムリーにコミットされずらい)。望んだ通りのサポートを受けられる可能性は皆無のため、企業導入時には注意を。
Oracleのライセンス料金が妙に高くなってきた事については、MySQLは無関係みたい。Oracleの料金はわずか10数人のトップが決めるらしく、それ以外の人は意見できず、経緯もわからない、らしい。(別の勉強会で聞いた話)
「MySQLのシェアが伸びる=Oracleのシェアが減る=Oracle社の売り上げが下がる」という図式は容易に想像でき、MySQLのシェアがOracleを超えた時にどういうアクションを起こすかははわかりませんが、MySQLを学習するメリットは大きいと思ってます。
Oracleが再びシェアを伸ばす方法に、プロダクトやサービスの品質を上げるのではなく、政治力を活用した方法を取るとなると、MySQLと互換性の高いMariaDBのシェアが伸びるだろうし。
話は変わりますが、PHPカンファレンスでRDB絡みのセッションの時、参加者に向けてこんな事を言ってました。
- 「(普段RDBに)MySQLを使っている方~?」
- 「(普段RDBに)PostgreSQLを使っている方~?」
- 「それ以外の方~?」
Σ(゚Д゚;)え゛え゛っ!?Oracleのシェアって1位じゃなかったの!?
とかなり衝撃を受けました。(普段、Oracleをメインで使ってる)
勉強会の内容については、アーキテクチャ、インストール、バックアップ、リカバリ等、基礎をおさえておきたかった自分としてはかなり満足な内容でした。
次回があればまた参加予定。